KYUMATIC:AI支援の材料スクリーニングプラットフォーム

 2016年、Kyuluxは、ハーバード大学がOLED材料スクリーニング用として改良したAIプラットフォームの独占ライセンスを取得、 その後、このAIプラットフォームを利用および改良するためにボストンに子会社Kyulux North America, Inc.(KNA)を設立しました。 

この「AIプラットフォーム」は、数百万の分子を迅速にスクリーニングし、OLEDアプリケーション、特にTADF(熱活性化遅延蛍光)特性を備えた発光材料に最適な候補を見つけることができます。 

 KNAは設立以来、改良を重ね、機能拡張を行い、量子化学計算とAIをハイブリッドしたKyulux独自のAIプラットフォーム「Kyumatic」を開発しました。 こうして出来上がったAIプラットフォーム「Kyumatic」は、以下の機能が統合されたマテリアルズ・インフォマティクスシステム(MI)です。 

1.クラウドベースの量子化学計算システム 

2.AIベースの予測システム-ハイスループット仮想スクリーニング 

3.デバイスシミュレーションシステム 

4.実験的測定と知的財産を含むデータ管理システム

Kyuluxのすべての技術情報はKyumaticを介して共有され、世界中のどこからでもアクセス可能で材料開発にかかる時間をスピードアップすることができます。 日本の研究者によるアイデアは、Kyumaticのハイスループット仮想スクリーニングプロセスを通じてわずか10日以内に、ほぼヒューマンエフォートゼロで一連の候補分子となります。 

その後、分子候補として選択された数個の分子のみが合成評価の対象となり、これらの分子を実際のOLEDデバイスに適用し注意深くテスト評価を行います。 アイデアから実際のデバイスまでのサイクル全体にかかる期間はわずか数か月で、これは従来の材料開発サイクルからすると比類なき速さです。 さらに、すべての実験データはKyumaticにフィードバックされ、スクリーニングプロセスで使用される予測モデルの改善に役立つデータセットの一部になります。